日本人の知らない日本語
著者: 蛇蔵 & 海野 凪子
出版社: メディアファクトリー
Kunishiro の評価:
内容:
日本語教師である著者が、外国人が疑問に思う日本語を通して、コミック型式で日本語の謎について紹介した書籍。外国人が「なぜ」と思った日本語や、日本語の授業で実際に外国人が質問した内容を取り上げている。外国人だからこその疑問、一般的な日本人はおそらく知らないであろう日本語の「なぜ」を分かりやすく説明している。コミック型式なので、気軽に読んで日本語の知識を増やすことができる。日本語教師を目指している人にも参考になりそうである。
Kunishiro がおもしろいと思ったトピックは以下のとおり。
- しゃもじの「もじ」って何?(「しゃもじ」はなぜ「しゃもじ」と呼ばれるようになった?)
- 靴や靴下を数えるときは、1 足、2 足と言うけど、手ぶくろは何と数える?(助数詞の話)
- 無視することを「シカトする」って言うのはなぜ?
- 日本語の ○ と X の話
- 明治以前は、ひらがなは 50 ではなく何百もあった(ひらがなが 50 に定められたのは明治 33 年)
- 濁音を「゛」で、半濁音を「゜」で表すのはなぜ?
- 漢字に、音読みと訓読みがあるのはなぜ?
- 丁寧に言うときには、語尾が「です」や「ます」になるのはなぜ?
- 「お」と「を」は同じ音なのに、かなが 2 つあるのはなぜ?
- 「失礼極まる」と「失礼極まりない」はどちらが失礼か
- スッパ抜くの「スッパ」って何?
- 日本人の子どもはなぜ太陽を赤く描く?
- 「ら抜きことば」はなぜできた?
- 「吉」と「小吉」では、どちらのほうがラッキー度が上?
- 「ときどき」と「たまに」は、どちらのほうが頻度が高い?
- 「うれしい」と「楽しい」の違いは何?
- 「あたりめ」と「するめ」の違いは何?(忌みことばについて)
- 二の腕はなぜ二の腕と呼ぶ?
上記以外にも、興味深い日本語の「なぜ」が盛りだくさん。
日本人の知らない日本語 蛇蔵&海野凪子 メディアファクトリー 2009-02-18 by G-Tools |
日本人の知らない日本語2 蛇蔵 海野凪子 メディアファクトリー 2010-02-19 by G-Tools |
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