越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文
著者: 越前敏弥
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
Kunishiro の評価:
内容:
『ダ・ヴィンチ・コード』の訳者である越前敏弥氏が、小説を翻訳する際の注意点を丁寧に解説した本。日本人が悪訳しやすい英文と悪い訳例が数多く紹介されている。問題型式で、原文と生徒の訳例と著者の訳文が記載されているの、自分ならどう訳すかを考えながら読むのもいいと思う。
もちろん、これを読むだけですぐさま翻訳の技術が身に付くという性質のものではなく、文芸翻訳とはどのようなものなのかについて概略を知ることができる、翻訳入門書的な本である。翻訳には興味があるけど、どのような分野を目指すべきなのか分からない人も一読しておくとよいかもしれない。
すでに産業(実務)翻訳の分野で仕事をしている人には、参考になる部分はあまりないかもしれない。しかし、気分転換に、普段とは違う世界の翻訳を覗いてみるという気持ちで読めば、けっこう楽しい読み物だと思う。
越前敏弥の日本人なら必ず悪訳する英文 (ディスカヴァー携書) 越前 敏弥 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2011-02-21 by G-Tools |
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