英語の発想
著者: 安西 徹雄
出版社: 筑摩書房(ちくま学芸文庫)
Kunishiroの評価:
『翻訳英文法』(『英文翻訳術』)の著者である安西 徹雄さんの著書。タイトルは「英語の発想」だが、実際は英語と日本語の発想の違いについて考察した本であり、そのような発想の違いに基づいて自然な訳文を作成する方法について解説した翻訳読本である。
題材は主に文芸作品だが、産業翻訳に携わる翻訳者も知っておくべき根本的な事項(根本的な発想の転換)が解説されており、翻訳者になりたい人だけでなく、すでにプロの翻訳者として仕事をしている人も、分野を問わず参考になる本だと思う。翻訳の本質について系統立てて説明されているので、ぼんやりと認識していたことが頭の明確になる。読み終わると猛烈に翻訳がしたくなる本。おすすめです。
英語の発想 (ちくま学芸文庫) 安西 徹雄 筑摩書房 2000-11 by G-Tools |
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