コラム14: コンピューターと柔道
サーバー、クライアント、ローカル、デフォルト、プロトコル、ブラウザ、フラグ、インストール・・・。コンピューターを使いはじめたころ、こういったコンピューター用語の意味はさっぱりわかりませんでした。このようなカタカナのコンピューター用語、日本人にとっては確かに専門用語なのですが、英語ネイティブの人にとってはコンピューター分野以外でも普通に使う、普通のことばです。
たとえば、「フラグ」は「旗」、プロトコルは「規約」や「規定」といった意味(京都議定書は、英語では kyoto Protocol [京都プロトコル] です)であり、コンピューター分野のみで使われることばではありません。日本人が難しい、専門的だと感じるのは英語(カタカナ語)であり、日常的に使わないことばだからだと思います。
オリンピックの柔道競技を見ていて、あることに気づきました。柔道の用語には、日本語がそのまま使われているではありませんか。「一本」「技あり」「有効」「警告」「指導」「注意」など、国際的に日本語がそのまま使われています。
これは、コンピューターのまったく逆の現象です。日本語が理解できない外国人にとっては、柔道用語はまったく意味がわからない、難解な専門用語なのでしょうが、日本人であれば柔道に詳しくない人でも意味はわかります。「一本」は別にして、「技あり」「有効」「警告」「指導」「注意」は、柔道だけで使われることばではありません。
「技あり」と「有効」では、どちらのほうがポイントが高いのかまではわからなくても、選手にとって有利な判定なのか、不利な判定なのかくらいは日本人であれば誰でも区別できます。
日本語が国際的に使われている分野って、柔道以外にもあるんでしょうか。空手や合気道などのほかの武道はどうなんでしょう。日本語が国際的に使われる分野がもっと増えてほしいものです。
カテゴリー: 6. 翻訳全般
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たとえば、「フラグ」は「旗」、プロトコルは「規約」や「規定」といった意味(京都議定書は、英語では kyoto Protocol [京都プロトコル] です)であり、コンピューター分野のみで使われることばではありません。日本人が難しい、専門的だと感じるのは英語(カタカナ語)であり、日常的に使わないことばだからだと思います。
オリンピックの柔道競技を見ていて、あることに気づきました。柔道の用語には、日本語がそのまま使われているではありませんか。「一本」「技あり」「有効」「警告」「指導」「注意」など、国際的に日本語がそのまま使われています。
これは、コンピューターのまったく逆の現象です。日本語が理解できない外国人にとっては、柔道用語はまったく意味がわからない、難解な専門用語なのでしょうが、日本人であれば柔道に詳しくない人でも意味はわかります。「一本」は別にして、「技あり」「有効」「警告」「指導」「注意」は、柔道だけで使われることばではありません。
「技あり」と「有効」では、どちらのほうがポイントが高いのかまではわからなくても、選手にとって有利な判定なのか、不利な判定なのかくらいは日本人であれば誰でも区別できます。
日本語が国際的に使われている分野って、柔道以外にもあるんでしょうか。空手や合気道などのほかの武道はどうなんでしょう。日本語が国際的に使われる分野がもっと増えてほしいものです。
カテゴリー: 6. 翻訳全般
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