長期案件とスケジュール調整
現在、納期 3 カ月の超長期案件に取り組んでいます。これほど納期が長い案件はめったにないのですが、ほどよい納期の長期案件を中心に仕事を回してしていくのが理想的です。長期案件の定義は翻訳者によって異なるでしょうが、一応 2 週間以上の案件を長期案件と定義します。
いくら 3 カ月の超長期案件とはいっても、2 ~ 4 週間単位で分納することを要求されているので、実質的には 2 ~ 4 週間の長期案件を連続的に受注していると言えます。私が長期案件を好きな理由は、比較的自由にスケジュールを設定できるからです。
たとえば、納期が 3 日以内の仕事を連続的に受注している場合だと、毎日一定量の仕事をこなす必要があるのですが、長期案件の場合はがんばる日とちょっとゆっくりする日を区別するなど、メリハリを付けることができます。
長期案件に取り組む際、私は納期日数の 1 割を見直し作業に割り当てます。そして、原稿のページ数を残りの日数で割り、1 日当たりの作業量を決定します。たとえば、20 日間の納期で 60 ページの原稿に取り組む場合、見直し作業用に 2 日間を確保し、60 ページを残りの日数 18 日で割ります。この場合、1 日当たりのノルマは 3.3333....... ページになります(厳密には、ページ数ではなく、ワード数または文字数を基準にするべきでしょうが、めんどうなのでページ数で計算しています)。
そして、3.3 ページは最低限のノルマとして、なるべくその日までのノルマページ数 + 3.3 ページになるように目指します。つまり、なるべく早い段階で 1 日分の余裕を確保できるようにするということです(結局最後まで1 日分の余裕ができないことも多々あるのですが)。
1 日分の余裕があると、体調を崩したときや気分が乗らないときなどに、思い切って半ドンにしたり、完全休養にしたりできます。また、やる気に満ちているときは、1 ~ 2 日程度の小型案件を割り込ませることもできます(あまりやる気がないときでも、物理的に不可能でない限りたいていは引き受けるのですが)。
現在作業中のファイルの今日現在の進捗状況は + 0.5 日分です。早く + 1 日分にしたいのですが、なかなかスピードが出ません。若干集中力が欠如しているのかもしれません(ツイッターをやり過ぎという意見もあります)。
ほかにも長期案件のメリットはいろいろあると思いますが、それについてはまた別の機会に書きたいと思います。
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