17 万ワードの長期大型案件を終えて
昨年の 12 月 6 日から 17.2 万ワードの英日案件に取り組んで来ましたが、今日ついに最終ファイルを無事納品することができました。4 カ月間に渡って取り組んできた長期大型案件がようやく終了し、ほっと一息ついているところです。私の翻訳人生で過去最大の案件は、9 年ほど前にやった 12 万ワードの案件(納期は 3 カ月)でしたので、それを大幅に上回る分量となりました。実は、この 17.2 万ワード案件の途中に、和英案件を 8 件(合計で 3 万文字弱)ほど割り込ませていたため、実質的には 3.5 月で 17.2 万ワードを処理したことになります。
納期に余裕がある適度な分量の長期案件の場合、スケジュールを調整して適当に休みを入れたりしがら、自分のスペースで進めることができるところがよい点なのですが、今回の場合は納期も厳しく、4 カ月間で、正月休みも含めてわずか 2 日しか休めませんでした(2 日の休みのうちの 1 日は、JTF の翻訳セミナーに参加していため、実質的な休みは 1 日でした)。いちばん苦しかったのは 2 月でした。1 カ月のノルマが 6 万ワードだったため、毎日フル稼働の状態でした。やってもやっても、残りの分量が減らず、ツイッターで「間宮林蔵もきっとこういう気分だったに違いない」とつぶやいたことを覚えています。
今回の案件では、Felix という翻訳支援ツールを使用しました。Felix は昨年の 11 月ごろに試用し始めたのですが、なかなか使いやすかったため、今回の案件で本格的に導入してみました。Trados と同様の翻訳メモリツールなのですが、Trados ほど高機能ではありません。しかし、Word や Excel を使った通常の翻訳と同じ感覚で作業できる点がよいところで、不具合が発生することもなく、ストレスなく作業を進めることができました(Felix については、また別エントリで詳しく書きたいと思います)。Felix を導入したことで、実質的な作業負荷を 15 ~ 20% 程度軽減できたと思います。
昨年の 11 月 29 日以来、4 カ月ぶりに手持ち案件がゼロになり、ただいま開放感に浸っています(新規案件の打診が来たら、躊躇なく受けるような気はしますが・・・)。2 月に依頼されたトライアルを 1 カ月半ほったらかしにしているので、まずはこれをやらなければならないのですが、とりあえず明日以降にやりたいと思います。
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