Excel 原稿のような注意書き
散歩中、ある駐車場でこんな注意書きを見かけました。
・エンジン
ご遠慮ください。
などの
負い兼ねます。
これはいったいどういう意味だろうと思ってしばらく考えていると、隣の看板と連動していることが判明しました。
「アイドリング空ふかしはご遠慮下さい」と読むことはわかったのですが、右側のいちばん上に書かれている「・エンジン」がどういう意図なのか、どうしてもわかりません。また、しばらく考えいていると、「・エンジン」の頭に付いている「・」は中黒であることが判明しました。どうやら、上 2 行は次のように読むようです。
アイドリング・エンジン
空ふかしはご遠慮下さい。
2 枚のボードの位置がもっと近ければ、すんなりこのように読めたかもしれませんが、これをすっと理解できる人はめったにいないと思われます。そんなことを思いながら注意書きを眺めていると、それぞれのボードが Excel のセルに見えてきました。
Excel を使った翻訳原稿では、このように 1 つの文章が複数のセルに分割されているケースがよくあります。訳文の文字数に合わせて各セルに入力する内容を分割する必要があり、とても作業がやっかいなので、大嫌いなタイプの原稿です。
もう 1 つ注文を付けるとすれば、「ご遠慮下さい」と「負い兼ねます」は、「ご遠慮ください」と「負いかねます」と書いてほしかったです。またまた、職業病が出てしまった今日の散歩でした。
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