逆差分方式のバックアップツール
私は日々のデータや翻訳ファイルのバックアップに Fabre というバックアップツールを利用しています。これは逆差分方式と呼ばれるバックアップツールで、最新の日付のフォルダにバックアップ対象のすべてのファイルが保存され、変更のあったファイルだけが過去の日付のフォルダに残されるバックアップ方式です(逆差分方式の詳細については、「逆差分バックアップ」を参照)。
翻訳作業をしていて、たとえば 3 日前の訳文を見たくなることがあります。通常の上書きバックアップでは、過去にさかのぼって訳文を確認することはできませんが、Fabre でファイルをバックアップしておくと、任意の時点のファイルを表示することができます。
Fabre は「Fabre バックアップ」からダウンロードできます(シェアウェアです)。インストーラーは使用しないので、zip ファイルを任意の場所に展開して、FABRE.EXE ファイルをクリックするだけで起動できます。
バックアップの設定と操作はいたって簡単です。
1. バックアップ先のフォルダを指定(外付けのハードディスクドライブなどのフォルダ)します。
2. バックアップ対象のフォルダを指定します。ウィンドウの左側のペインから右側のペインに対象のフォルダをドラッグ&ドロップするだけで指定できます。
バックアップしたいフォルダを左側のペインから右側のペインにドラッグ & ドロップします
3. 保存日数を指定します。デフォルトは 15 日です。つまり、15 日間毎日ファイルを更新した場合、15 日前までのファイルがすべて保存されるということです。
ここまで設定したら、保存ボタン(フロッピーディスクのボタン)をクリックするだけで逆差分バックアップが実行されます。起動時に自動的にバックアップを実行するようにも設定できますが、ある日突然 PC が起動しなくなるという可能性もないとは言えないので、私は毎日業務終了時に手動でバックアップを行なっています。
Fabre でバックアップしたフォルダ名は日付 + アルファベット文字(yymmdd + A, B, C,...)となります。アルファベット文字は通常は A ですが、同じ日に 2 回目のバックアップを行なうと B、3 回目は C となります。
最新の日付のフォルダにはすべてのファイル、過去の日付のファイルには変更されたファイルのみが保存されています。
Fabre のよいところは、イメージファイルとしてバックアップするわけではなく、通常の手動バックアップと同様、ファイルが個別に通常の形式でバックアップされるため、Fabre をインストールしていない PC でも普通にファイルを開くことができる点です。
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