SKITの勉強会でWildLightのデモをしました
昨日2月16日のSKITの勉強会で、WildLightについてプレゼンをすることになり、私が日ごろWildLight をどのように使っているかをデモンストレーションさせていただきました。WildLightとは、テリーさんが作成されたWordのアドインマクロであり、訳文のチェックに特化したツールです。テリーさんのブログ「翻訳横丁の路地裏」で無償で配布されています。
以前から、スタイルガイド違反、誤変換、タイポといったミスを簡単にチェックできるツールがあればいいなと思っていたのですが、なかなか自分の要求を満たしてくれるものがありませんでした。そんなときにWildLightというツールを知り、使ってみたらまさに自分が欲していたものであることがわかりました。
東京では何回か勉強会が開かれているので、多くの翻訳者が利用しているようですが、関西で使っている翻訳者はほとんどいないと思われました。ということで、SKITの勉強会で、一ユーザーとして私がWildLightをどのように使っているのかをデモンストレーションさせていただきました。具体的には以下の内容をデモンストレーションしました。
- 原文と訳文の数字の照合チェック(数字の転記ミスがないかチェック)
- スタイルガイド違反チェック(スタイルガイドで使用が禁止されている漢字、ひらがな、カタカナ、表記などが使用されていないかをチェック)
- 「使用」「仕様」「試用」といった同音異義語の誤変換がないかをチェック
- 「である」調の文章に「ですます」文が混在していないかをチェック
- 「data」と「date」、「filed」と「filed」、「then」と「than」など、間違っていても、Wordがミススペルとして指摘しない単語のチェック
自分が理解していることと、それを人にわかりやすく説明することはまったく別のことです。わかりやすく伝えることができるかどうか不安だったのですが、何人かの人に「WildLightを使ってみたいと思った」と言っていただいたので、自分が開発したツールでもないのにちょっと嬉しくなりました。
最初、プレゼンの準備は2~3時間もあればできるだろうと思っていたのですが、半日以上かかってしまいました。人にわかりやすく説明をするということは大変なことです。勉強会での発表はこれで3回目です。たとえ20人でも人前で話すのは緊張するものですが、最初に行ったプレゼンに比べたら、ちょっとはマシになったかなと思います。聞いてくださったみなさん、ありがとうございました。
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