動詞の活用形をカバーしたGoogle検索を容易にするAHKのスクリプトを作成してみました
以前から翻訳クラスタで話題になっていたAutoHotKeyを導入しました。AutoHotKeyとは、一連の操作を自動化し、ショートカットキーなどに割り当てて実行できるマクロのようなものです。Wordマクロや秀丸マクロとは異なり、アプリケーションに依存しないため、Word、Excel、PowerPoint、テキストエディタなど、どのアプリケーションからでも同じ操作で同じ処理が実行できる点が便利です。AutoHotKeyの詳細については、しんハムさんのブログ記事「AutoHotKeyを正しく理解するために」でわかりやすく説明されています。
私は現在、以下の処理をAutoHotKeyで自動化しています。
1. Googleフレーズ検索:任意の語句(フレーズ)を選択して「Windowsキー + G」でグーグルフレーズ検索を実行(これまではWordマクロ(「右クリックでGoogle!」)で同じ機能を実行していましたが、これでWord以外のどのアプリケーションからもGoogleフレーズ検索ができるようになりました)。
2. PASORAMA検索:任意の語句(フレーズ)を選択して「Windowsキー + P」でPASORAMA検索
3. Jamming検索:任意の語句(フレーズ)を選択して「Windowsキー + J」でJamming検索
4. PASORAMA + Jamming検索:任意の語句(フレーズ)を選択してF1キーでPASORAMAと Jammingを同時に検索
5. 英辞郎検索:任意の語句(フレーズ)を選択して「Windowsキー + E」で英辞郎検索
6. Weblio検索:任意の語句(フレーズ)を選択して「Windowsキー + W」でWeblio検索
7. 英辞郎+Weblio検索:任意の語句(フレーズ)を選択して「Windowsキー + K」で英辞郎とWeblioを同時に検索
8. 「" "」で囲む:任意の語句(フレーズ)を選択して「Ctrl + Shift + 2」でその語句を「" "」で囲む。Googleでフレーズ検索を行うときに便利です(「AutoHotKey:指定した部分を「" "」「( )」でくくる@どこやったっけ?」を参考にしました)。
そして今日、英語の動詞の活用形をカバーしたGoogle検索を行うためのスクリプトを作成してみました。たとえば、
"start to use the product"
というフレーズ検索において、「start」の活用形もカバーした検索を実行したい場合があります。具体的には
"(start|starts|started|starting) to use the product"
と記述します。これだと、「start to use the product」「starts to use the product」「started to use the product」「starting to use the product」がすべて検索されます。活用形をすべて記述するのはめんどうなので、ついつい省略することが多かったのですが、このスクリプトを利用すると面倒さがかなり軽減されます。
「start」を選択して「windows キー + C」を押すと
「start」の活用形に変換されます。
スクリプトは以下のとおりです。
;Conjugation
;マウスで選択した単語(動詞の原形)を「(*|*s|*ed|*ing|)」形式に変換する。
;使用前にかならずIMEを直接入力(半角英数)にしておくこと
#c::
clipboard =
SendInput,^c
ClipWait,1,1
SendInput,(^v|^vs|^ved|^ving)
Return
このスクリプトが正しく機能するのは規則変化する動詞のみであり、tasteなど子音で終わらない動詞や、studyなど子音+yで終わる動詞なども正しく変換されませんが、活用形をすべて手動で入力するよりは楽です。
今後、ほかにも頻繁に使う処理をAHKで自動化したいと思います。
AutoHotKeyはこちらから無料で入手できます: http://www.autohotkey.com
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comments
pxsdさん、コメントに気付くのが遅くなってしまいました。ご紹介ありがとうございました。
この記事が参考になったので、ほぼ同様の機能の KeyText マクロを書かせてもらいました _(._.)_
記事URL:
http://ktxt.seesaa.net/article/406071048.html