コラム12: 当サイトはリンクを排除しています
Webサイトでよく見かける定番表現に「リンクフリー」があります。
当サイトはリンクフリーです。自由にリンクして下さって結構です。
こんな風に使われています。日本人はフリーということばを聞くと、無条件に「自由」と解釈してしまいます。link free = 「自由にリンク(可能)」と解釈するのでしょう。ところが、この「〜 free」の本当の意味は、「〜 がない」「〜 が免除されている」であり、「free of (from) 〜」と同じ意味です。「リンクフリー」は間違った使い方が定着してしまったカタカナ英語の1つです。
たとえば、sugar-free drink (= drink free of sugar)、smoking-free office (= office free of smoking) 、lead-free gasoline(= gasoline free of lead)といった使い方をしますが、それぞれ「砂糖が入っていない飲料」「喫煙できない(= 禁煙)オフィス」「鉛を含有していない(= 無鉛)ガソリン」という意味になります。
したがって、「リンクフリーのホームページ」とは、リンクがまったくない(貼られていない)ホームページということになります。
ちなみに、Collins Cobuild English Dictionary では、「free of」 を以下のように定義しています。
カテゴリー: 3. 変な英語・間違い英語
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当サイトはリンクフリーです。自由にリンクして下さって結構です。
こんな風に使われています。日本人はフリーということばを聞くと、無条件に「自由」と解釈してしまいます。link free = 「自由にリンク(可能)」と解釈するのでしょう。ところが、この「〜 free」の本当の意味は、「〜 がない」「〜 が免除されている」であり、「free of (from) 〜」と同じ意味です。「リンクフリー」は間違った使い方が定着してしまったカタカナ英語の1つです。
たとえば、sugar-free drink (= drink free of sugar)、smoking-free office (= office free of smoking) 、lead-free gasoline(= gasoline free of lead)といった使い方をしますが、それぞれ「砂糖が入っていない飲料」「喫煙できない(= 禁煙)オフィス」「鉛を含有していない(= 無鉛)ガソリン」という意味になります。
したがって、「リンクフリーのホームページ」とは、リンクがまったくない(貼られていない)ホームページということになります。
ちなみに、Collins Cobuild English Dictionary では、「free of」 を以下のように定義しています。
A person or thing that is free of something unpleasant or unwanted does not have it or is not affected by it.「〜 free」 や「free of 〜 」は、どちらかというと好ましくないものが「排除」されているといったニュアンスが強いようです。ですから、「当サイトはポップアップ*フリーです」のような使い方ならおかしくないと思います。
(Kunishiro 訳)
不快なもの、不要なものが(から)フリーな人または物とは、そのような不快なものや不要なものを有していない人や物、またはそのような不快なものや不要なものの影響を受けていない人や物を指す。
* ポップアップ = サイトにアクセスすると表示される小さいウィンドウ。広告に使われることが多い。あと、free は「無料」という意味でも使います。「自由な旅行」と言おうとして、free tour と言ってしまうと「無料の旅行 = ただ旅行」という意味になってしまいます。free は間違って使われることが多い、けっこうやっかいな単語ですので、注意が必要です。
カテゴリー: 3. 変な英語・間違い英語
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