4: プロの翻訳者になるには
プロの翻訳者になるための条件
翻訳の仕事をしてみたいと思っている方にひとこと。英語が好き、英語が得意だけではプロの翻訳者になれる条件を満たしているとは言えません。文章を書くことが好きであること、そしてことばにこだわりがあることが重要だと考えます(専門知識は努力次第で身につきます)。知識欲が旺盛なことも重要な資質かもしれません。
文章を書くことが好きかどうかを自分に問うてみてください。文章力は、若い頃の読書量で決まると Kunishiro は考えています(文章力と文章を書くセンスは一朝一夕では身に付きません)。子どもの頃、本をたくさん読みましたか?
以上の条件を満たしていると思われる方は、是非プロの翻訳者を目指してみてください。やりがいのある仕事だと思います。
文章を書くことが好きかどうかを自分に問うてみてください。文章力は、若い頃の読書量で決まると Kunishiro は考えています(文章力と文章を書くセンスは一朝一夕では身に付きません)。子どもの頃、本をたくさん読みましたか?
以上の条件を満たしていると思われる方は、是非プロの翻訳者を目指してみてください。やりがいのある仕事だと思います。
勉強の仕方
翻訳学校に通ったり、通信講座を受けたりといった方法が一般的です。Kunishiro は通信講座を 3 つ受けました。自分の経験から言えることは、学校や通信講座だけでは、まずプロのレベルにはなれないということです(最初から、すばらしい翻訳センスを持っている人は、なれるかもしれませんが…)。
学校や通信講座で習得できることは限られています。自分自身で勉強方法を考えて努力する必要があるでしょう。独学で得た翻訳技術が、今の Kunishiro の基礎を作っています。
Kunishiro は、「時間をかけて少しずつゆっくりと」という勉強方法は好きではありません。6 箇月で何とかものにするくらいの心構えで集中して勉強することをお奨めします(2 年以上勉強を続けて、それでもものにならない人は、プロになることが難しいかもしれません)。
学校や通信講座で習得できることは限られています。自分自身で勉強方法を考えて努力する必要があるでしょう。独学で得た翻訳技術が、今の Kunishiro の基礎を作っています。
Kunishiro は、「時間をかけて少しずつゆっくりと」という勉強方法は好きではありません。6 箇月で何とかものにするくらいの心構えで集中して勉強することをお奨めします(2 年以上勉強を続けて、それでもものにならない人は、プロになることが難しいかもしれません)。
ある程度実力が付いたら
勉強を続けて、ある程度実力が付いたと思ったら、翻訳会社のトライアルを受けてみましょう。トライアルとは、翻訳者の実力を見るために、翻訳会社が翻訳者(応募者)に課す試験のようなものです。新聞や翻訳雑誌(『通訳・翻訳ジャーナル』など)に求人広告が載ります。Web で常時翻訳者を募集しているところもあります。未経験者可の会社を探して応募してみましょう。
Kunishiro は、勉強をはじめて 6 箇月くらい経った頃、10 社ほどトライアルを受けました。合格したのはわずか 3 社くらいでした。合格しても実際に仕事がすぐ来るわけではなく、継続的に仕事をもらえるようになったのは、それからさらに 6 箇月くらい経ってからでした。
1 社も合格しない方は、自分の翻訳のどこが悪いのかを把握して、さらに 6 箇月がんばってみてください。翻訳会社との相性もあるので、合格できないのは実力がないからだとは一概に言えません(実際に Kunishiro の場合、今でも不合格になることがあります)。
Kunishiro は、勉強をはじめて 6 箇月くらい経った頃、10 社ほどトライアルを受けました。合格したのはわずか 3 社くらいでした。合格しても実際に仕事がすぐ来るわけではなく、継続的に仕事をもらえるようになったのは、それからさらに 6 箇月くらい経ってからでした。
1 社も合格しない方は、自分の翻訳のどこが悪いのかを把握して、さらに 6 箇月がんばってみてください。翻訳会社との相性もあるので、合格できないのは実力がないからだとは一概に言えません(実際に Kunishiro の場合、今でも不合格になることがあります)。
表現力を豊かにする方法
表現力を豊かにする方法(Kunishiro が使っている方法)を 1 つ紹介したいと思います。これは、特別な勉強ではなく、意識の持ち方だけで簡単にできることです。Kunishiro はテレビを見たり雑誌を読んだりしているときに、注意していることがあります。それは、普段何気なく聞いたり使ったりしている日本語を英語にしてみることです。
たとえば、「右肩上がり」という日本語の表現は誰でも知っています。このことばをテレビで聞いたり新聞で読んだりしたら、これを英訳してみます(たとえば、continue to increase something などが浮かびます)。これは、日英翻訳の訓練ではありません。むしろ、英日翻訳の訓練になるのです。
このような習慣を身に付けると、英日翻訳で Company A continued to increase its sales until 2000. といった英文に出くわしたときに、「A 社の売上高は 2000 年まで右肩上がりだった」というように、知っている表現を活かした日本語らしい日本語に訳せるようになります。
英語の表現力を豊富にしたければこの逆をやればよいわけです。まったく逆のように思われがちですが、日英翻訳を勉強すると日本語の表現力が、英日翻訳を勉強すると英語の表現力が豊かになります(ただし、そういう意識をしっかり持つことが必要です)。
英日翻訳だけしかやりたくないという人もいるでしょうが、両方をやることによって、相乗効果が生まれます。できれば、両方勉強することが望ましいと思います。
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たとえば、「右肩上がり」という日本語の表現は誰でも知っています。このことばをテレビで聞いたり新聞で読んだりしたら、これを英訳してみます(たとえば、continue to increase something などが浮かびます)。これは、日英翻訳の訓練ではありません。むしろ、英日翻訳の訓練になるのです。
このような習慣を身に付けると、英日翻訳で Company A continued to increase its sales until 2000. といった英文に出くわしたときに、「A 社の売上高は 2000 年まで右肩上がりだった」というように、知っている表現を活かした日本語らしい日本語に訳せるようになります。
英語の表現力を豊富にしたければこの逆をやればよいわけです。まったく逆のように思われがちですが、日英翻訳を勉強すると日本語の表現力が、英日翻訳を勉強すると英語の表現力が豊かになります(ただし、そういう意識をしっかり持つことが必要です)。
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