コラム 31: チキンバーガーやフィッシュバーガーは英語的には間違い
日本では、チキンバーガー、フィッシュバーガー、エビバーガーなど、さまざまな
○○ バーガーが売られています。実はこのような ○○ バーガーという言い方は、英語的には正しくないのです。和製英語といっていいかもしれません。
外国語は、外来語として日本に定着したらそれはもう日本語であって、その使い方に正しいとか間違いということ自体ナンセンスであり、目くじらを立てるつもりはありません。しかし、ハンバーガーということばを誤解している人があまりにも多いので、そのことについて少し書いてみることにしました。
チキンバーガー、フィッシュバーガー、エビバーガーといった、英語としては本来は間違った言い方が定着してしまった原因は、ハンバーガー用の丸いパンに何らかの食材を挟んだものはすべて(ハン)バーガーと呼ぶと日本人が誤解したためだと思われます。
ちなみに、Collins Cobuild English Dictionary では humberger を以下のように定義しています。
日本語では、ひき肉を焼いただけのもの(パティ)をハンバーグと呼び、それをパンに挟んだものをハンバーガーと呼んで区別しています。ところが英語ではこの 2 つを厳密に区別していないようです。
したがって、フライドチキンやフィッシュフライを挟んだものは「バーガー」とは呼べません。それが証拠に、フィッシュフライをパンに挟んだ商品をマクドナルドでは「フィレオフィッシュ」と呼び、フライドチキンを挟んだ商品をケンタッキーフライドチキンでは「チキンフィレサンド」と呼んでいます。
日本発祥のファストフード店では、何でも「バーガー」と呼ぶ傾向が強いのですが、ハンバーガーとそれ以外のものを厳密に区別して商品名をつけているところが、私の知るかぎり 1 つだけあります。それはファーストキッチンですここでは、ハンバーグを具財にしたものをハンバーガー(○○ バーガー)、それ以外のものを「○○サンド」と呼んで区別しています。(ファーストキチンのメニューページはこちら)
チーズバーガーやベーコンエッグバーガーという呼び方はもちろん問題ありません。チーズだけ、ベーコンエッグだけを挟んでいるのではなく、ハンバーガーをメインの具財として使っているからです。チーズやベーコンエッグは、肉うどんや天ぷらうどんの「肉」や「天ぷら」に相当するものです。
それでは、鶏のひき肉でハンバーグ、つまりつくねのようなものを作って焼き、それをパンに挟めばチキンバーガーと呼べるのかという疑問がありますが、そのあたりは英語ネイティブに確認しないとわかりません。
カテゴリー: 3. 変な英語・間違い英語
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外国語は、外来語として日本に定着したらそれはもう日本語であって、その使い方に正しいとか間違いということ自体ナンセンスであり、目くじらを立てるつもりはありません。しかし、ハンバーガーということばを誤解している人があまりにも多いので、そのことについて少し書いてみることにしました。
チキンバーガー、フィッシュバーガー、エビバーガーといった、英語としては本来は間違った言い方が定着してしまった原因は、ハンバーガー用の丸いパンに何らかの食材を挟んだものはすべて(ハン)バーガーと呼ぶと日本人が誤解したためだと思われます。
ちなみに、Collins Cobuild English Dictionary では humberger を以下のように定義しています。
hamburgerまた、Google の英語辞書では、次にように定義しています。
A hamburger is a piece of minced meat which has been shaped into a flat disc. Hamburgers are fried or grilled and then eaten, often in a bread roll.
Kunishiro 訳: hamburger とは、ひき肉を平たい円盤状の形状にしたもの。普通は、焼いてパンに挟んで食べる。)
hamburger定義に多少の違いはあるものの、(牛)肉のひき肉を平たい円盤状にしたもの(焼いたもの)、またはそれをパンに乗せたり、挟んだりしたものが英語でいう humberger(ハンバーグ)のようです。
1. A round patty of ground beef, fried or grilled and typically served on a bun or roll and garnished with various condiments
2. Ground beef
Kunishiro 訳:
1. 牛のひき肉を丸い円盤状にして焼いたもの。一般的には丸いパンやロールパンに挟んで、さまざまな調味料を添えて出される。
2. 牛のひき肉
日本語では、ひき肉を焼いただけのもの(パティ)をハンバーグと呼び、それをパンに挟んだものをハンバーガーと呼んで区別しています。ところが英語ではこの 2 つを厳密に区別していないようです。
したがって、フライドチキンやフィッシュフライを挟んだものは「バーガー」とは呼べません。それが証拠に、フィッシュフライをパンに挟んだ商品をマクドナルドでは「フィレオフィッシュ」と呼び、フライドチキンを挟んだ商品をケンタッキーフライドチキンでは「チキンフィレサンド」と呼んでいます。
日本発祥のファストフード店では、何でも「バーガー」と呼ぶ傾向が強いのですが、ハンバーガーとそれ以外のものを厳密に区別して商品名をつけているところが、私の知るかぎり 1 つだけあります。それはファーストキッチンですここでは、ハンバーグを具財にしたものをハンバーガー(○○ バーガー)、それ以外のものを「○○サンド」と呼んで区別しています。(ファーストキチンのメニューページはこちら)
チーズバーガーやベーコンエッグバーガーという呼び方はもちろん問題ありません。チーズだけ、ベーコンエッグだけを挟んでいるのではなく、ハンバーガーをメインの具財として使っているからです。チーズやベーコンエッグは、肉うどんや天ぷらうどんの「肉」や「天ぷら」に相当するものです。
それでは、鶏のひき肉でハンバーグ、つまりつくねのようなものを作って焼き、それをパンに挟めばチキンバーガーと呼べるのかという疑問がありますが、そのあたりは英語ネイティブに確認しないとわかりません。
カテゴリー: 3. 変な英語・間違い英語
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