コラム#31 - 40
31: チキンバーガーやフィッシュバーガーは英語的には間違い
日本では、チキンバーガー、フィッシュバーガー、エビバーガーなど、さまざまな ○○ バーガーが売られています。実はこのような ○○ バーガーという言い方は、英語的には正しくないのです。和製英語といっていいかもしれません。
英語と日本語にはさまざまな違いがあります。英語では共通の単語を 1 回しか使わない、日本語では共通の単語を繰り返すという特徴もその 1 つです。たとえば、treatment and control rooms という英語は、どのような日本語に訳すのが適当でしょうか。「治療と制御室」と訳してしまうと誤解を与える可能性が高くなります。
いつのころからか「〜したときがある」という表現をよく耳にするようになりました。特にテレビでよく耳にします。この「〜したときがある」という言い方は、「〜したことがある」と同じ意味で、つまり経験を表す表現として使われているようです。特定の年代の人(若者)だけが使う表現なのか、それとも特定の地域で使われていたものが全国的に広がりつつあるのかよくわかりませんが・・・
私は英日翻訳と日英翻訳のどちらも行っています。どちらにもそれぞれの難しさがあり、一概にどちらのほうが難しいとは言えません。
日英翻訳において出来上がりの品質に最も大きな影響を与える要素は何でしょうか。内容の難易度でしょうか。もちろん内容が難しいかどうかも翻訳の品質に影響を与えますが、それよりも重要な要素は原稿の質です。
日本人が書く英文には therefore が頻出します。「したがって」が出てくると自動的に therefore と訳す人もいます。かくいう Kunishiro も商社マン時代は therefore ばかり使っていました。もちろん、therefore を使うこと自体に問題はないのですが、こればかり使っていると表現がワンパターン化してしまいます。
電車内で見かけたちょっとおかしな英文の注意書きや説明文を添削してみたいと思います。まずは、こちらの英文見てください。
日本語: ランプ点灯中ボタンを押せばドアが開閉します。
英文: Press button when light is on to open and close door.
自分の人生を変えた本があるかと聞かれたら、『20カ国語ペラペラ 』(種田 輝豊著、実業之日本社 1973)という本を挙げたいと思います(現在は絶版になっています)。この本と出会ったのは中学 3 年のときでした。
イギリス人の友人と居酒屋に行きました。彼は、すでに日本で半年ほど生活しており、簡単な内容であれば日本語で言えるようになっていました。その友人が、居酒屋の店員に向かってこんなことばを発しました。
「2 ビールください」
英語の「Two beers please」の発想をそのまま日本語に持ち込んだために、・・・
街角でこんな貼り紙を見かけました。「当店はリサイクル品ではございません」は、何の変哲もない普通の日本語です。しかし、英語的な発想で「当店」を主語だと捉えると、非理論的なとんでもない文章ということになってしまいます。日本人の多くは、「〜は」は主語を表すと思っています。しかし、・・・・・・
翻訳の料金は基本的に文字数、単語数をベースとしています。日本語の場合は 1 文字いくら、英語の場合は 1 単語いくらといった具合です。この文字数、単語数の計算は、以前は成果物(出来上がった訳文)ベースで行わることが多かったたのですが、最近は原文ベースが採用されることが多くなっています。
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日本では、チキンバーガー、フィッシュバーガー、エビバーガーなど、さまざまな ○○ バーガーが売られています。実はこのような ○○ バーガーという言い方は、英語的には正しくないのです。和製英語といっていいかもしれません。
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32: 日本語では共通項を繰り返し、英語ではなるべく省略する英語と日本語にはさまざまな違いがあります。英語では共通の単語を 1 回しか使わない、日本語では共通の単語を繰り返すという特徴もその 1 つです。たとえば、treatment and control rooms という英語は、どのような日本語に訳すのが適当でしょうか。「治療と制御室」と訳してしまうと誤解を与える可能性が高くなります。
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33: 「〜したときがある」について考えるいつのころからか「〜したときがある」という表現をよく耳にするようになりました。特にテレビでよく耳にします。この「〜したときがある」という言い方は、「〜したことがある」と同じ意味で、つまり経験を表す表現として使われているようです。特定の年代の人(若者)だけが使う表現なのか、それとも特定の地域で使われていたものが全国的に広がりつつあるのかよくわかりませんが・・・
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34: こんな日本語原稿が困ります(段落とパラグラフについて)私は英日翻訳と日英翻訳のどちらも行っています。どちらにもそれぞれの難しさがあり、一概にどちらのほうが難しいとは言えません。
日英翻訳において出来上がりの品質に最も大きな影響を与える要素は何でしょうか。内容の難易度でしょうか。もちろん内容が難しいかどうかも翻訳の品質に影響を与えますが、それよりも重要な要素は原稿の質です。
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35: 「したがって」は therefore だけじゃない 日本人が書く英文には therefore が頻出します。「したがって」が出てくると自動的に therefore と訳す人もいます。かくいう Kunishiro も商社マン時代は therefore ばかり使っていました。もちろん、therefore を使うこと自体に問題はないのですが、こればかり使っていると表現がワンパターン化してしまいます。
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36: 電車内で見かけたちょっと変な英語電車内で見かけたちょっとおかしな英文の注意書きや説明文を添削してみたいと思います。まずは、こちらの英文見てください。
日本語: ランプ点灯中ボタンを押せばドアが開閉します。
英文: Press button when light is on to open and close door.
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37: 私の人生を変えたかもしれない本自分の人生を変えた本があるかと聞かれたら、『20カ国語ペラペラ 』(種田 輝豊著、実業之日本社 1973)という本を挙げたいと思います(現在は絶版になっています)。この本と出会ったのは中学 3 年のときでした。
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38: 2 ビールください(数字に関する表現 - 日本語と英語の違い)イギリス人の友人と居酒屋に行きました。彼は、すでに日本で半年ほど生活しており、簡単な内容であれば日本語で言えるようになっていました。その友人が、居酒屋の店員に向かってこんなことばを発しました。
「2 ビールください」
英語の「Two beers please」の発想をそのまま日本語に持ち込んだために、・・・
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39: トピックの「は」(理論的に正しい英語に訳す)街角でこんな貼り紙を見かけました。「当店はリサイクル品ではございません」は、何の変哲もない普通の日本語です。しかし、英語的な発想で「当店」を主語だと捉えると、非理論的なとんでもない文章ということになってしまいます。日本人の多くは、「〜は」は主語を表すと思っています。しかし、・・・・・・
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40: おいしい仕事とおいしくない仕事翻訳の料金は基本的に文字数、単語数をベースとしています。日本語の場合は 1 文字いくら、英語の場合は 1 単語いくらといった具合です。この文字数、単語数の計算は、以前は成果物(出来上がった訳文)ベースで行わることが多かったたのですが、最近は原文ベースが採用されることが多くなっています。
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